AppleはQualcommの副社長エンジニアのEsin TerziogluをワイアレスSoC(System on a Chip)部門長として採用した。彼はQualocommでQCT(Qualcomm CDMA Technologies) Centrl Engineering部門の長としてテクノロジーロードマップを作成した。

AppleはQualcommのブロードバンドプロセッサー(3G/LTEモデム)をiPhone 4モデル以降、iPhoneやiPadで使用している。iPhone 7ではインテル製品と併用して使用。またQualcommとは現在特許料に関してもめている。

ソース:Appleinsider

AppleはiPhone, iPad, Apple TVなどMac以外の製品にApple が開発したCPUや他の一部のチップを使っている。Appleは今後、iPhoneなどに使用するチップを独自製品に置き換えていくのでしょうか。QualcommのVPを採用したのはブロードバンドチップを開発する為?この路線を引いたのはJobsです。AppleがMacのみを販売した時には、CPUに最初にモトローラのチップ、次にPowerPC, 現在Intelを使っている。これは氏処理能力の高いMacの開発にCPUメーカが対応するチップを提供しなかった事による。理由は開発費とMacの販売数量では利益を出せなかったのが主だろう。
ここでAppleは2008年にPA Semiと言うPowerアーキテクチャ(PowerPCなどのRISCチップの技術)ベースのチップを開発し、限られた顧客に販売していた会社を買収した。この会社はチップの設計のみを行う数百名の優秀な技術者集団で、製造は外部委託していた。またAppleにJobsが返り咲いた時に何をしたかと言うとインテルのCPUをMacを採用した。Jobsが開発したNextStep(インテルCPUでも動作できるOS)をMacに移植しインテルCPUで動作するOS Xとなる。これで将来のCPUの問題解決とWindowsユーザを取込む事になる。
PA Semiを買収したのは何故か。2007年にiPhoneが発売されたがARMチップを使い、Macはインテルを使っている。現在の
Apple製品はMac以外、Appleが設計した独自チップを使用している。これらのチップを元PA Semiの技術者が開発していると思われる。Macの販売数量では独自チップの開発効果は得られ無いがiPhone販売数量が可能にした。今後Appleはどの様な目論見を持っているのだろうか、MacもAxxチップで動作する様にするのか。
改めてJobsの先見の名、洞察力、実現力に感心させられる。Jobs亡き後のAppleはどうなるのか、ちょっと心配である。因みにApple創始者の一人Steve Wozniakは今後、イノベーションの会社はAppleでは無く電気自動車のTeslaであると言っている。